中秋四方山話 (ちゅうしゅう よもやまばなし)
風雅風流の中秋観月については古代より年代別にご紹介致しましたが、月餅が民間で親戚やごく親しい仲間に贈られていたという風習が一般化し、元を倒し、明を興した時その蜂起の伝令を月餅に隠して同志に配った故事があります。
この中秋は正月に次ぐ大きな行事というのも団円(トワンユエン)といって遠方にでかけていても故郷にかえり家族はもちろんのこと友人達と飲食を共にする団欒の意味があるからです。
私が主催する"香饗乃集(こうきょうのつど)い"というグルメの会では、毎年中秋の宴を張り様々な形でご紹介しております。
今年は10月24日(月)少々遅めの中秋の会でしたが銀座三笠会館の4F中国料理"秦淮春(しんわいしゅん)"で開催致し、そのメニューは淮揚(わいよう)料理と点心のコースでした。
月にみたてた、やわらかな棗あんのおだんごと海老入りうさぎ型のかわいい点心のセットが印象的です。このとき月餅の古事にならって、あたりくじを用意しました。
あたりくじは松の実を射込みおあそび用の小月餅は甲屋社長が私"瀧"の木型を作って下さっていましたので、my月餅で遊んで頂きました。あたりくじには三笠会館社長より人気の特製リーフパイを又香饗乃集いではみくろ月餅5ヶ入りを用意致しました。大変盛り上がりました。ぜひ皆様も来年、いえ暮れの納会又新年会などにもこの遊びとりいれてみて下さい。出来上がった月餅に松の実を射込む方法を知りたい方はぜひ内緒でお教えします!!
ところで肝心の月にみたてた月餅は、(株)和昌特製家鴨の塩づけ卵の黄味だけを用い、小豆あんやはすの実あんで包み、月餅型にしっかりと押し込み焼いたものです。各月餅の表面の顔をみるときれいに何あんとわかる文字がくっきり浮き上がっています。年に一度、秋の「風物」でした。 月餅は今や御依頼の如何様にもニーズにあわせて作れます。記念日に、あなたの月餅をぜひ如何でしょうか。