ムーン・ケーキ(月餅) 一月の四方山話(いちがつのよもやまばなし)
昨年のクリスマスイブの夕刻"絆"をテーマに「ムーンケーキ」と題した、日本とシンガポールの合作テレビ映画が上映されました。
今年いろいろな悲しいことがあった事。又このクリスマスという背景がぴったりの物語でした。シンガポールの清純というか、今でもこんな純粋な男性の愛があるのかと思うようなホロリとさせる場面もありました。
愛にはいろいろな愛があると思いますが、ムーンケーキ(月餅)の意図するところは家族の愛"団円(トワンユエン)"(一家団欒で食卓を囲む)ですので最後に「家族との思い出が"団円"のシーンとして描かれていればもっと日本の人にわかりやすかったかも知れません。」何故なら月餅は日本ではどちらかというとよく知られたお菓子なのですが、月餅にまつわる物語はあまり知られておりません。
元から明を興すときに月餅がすでに親しい人達に贈られていた習慣があって、決起蜂起する役目を担ったことや月に見立てた家鴨の塩卵(咸蛋(シエヌタン))の黄身が入っている月餅のことなどはあまり認知されていないからです。
この正月に年賀ハガキのキーワードには"絆"が多かったようです。まさに"絆"をとりもつ菓子がムーンケーキ(月餅)であるということを、知って頂ければ嬉しいですね。